デスクリムゾンについて言いたいこと
クソゲーとされるゲームの中でもかなり高い知名度を誇ると思われるデスクリムゾン
意味不明なオープニング、質の悪いグラフィック、極悪難易度とクソ要素には事欠かない
しかし、理不尽に言われすぎていることがあるのではないかと前々から思っていたのでここに書いておきたい。
デスクリムゾンと言えばオープニングである。
有名な「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」もここでの発言である。
この台詞には突っ込みどころが複数あると言われている。
まず、何が「せっかく」なのかわからない。
次に、扉は赤くない。
そして、選ぶと言いつつ扉は一つしかない。
確かに一つ目の「せっかく」の意味はわからないとは思う。
しかし、あとの二つは説明がつくと筆者は考えている。
1 赤の扉
「赤の扉」だが、これは高画質動画と公式小説「フリーズ!ーデスクリムゾン・レゾナンスー」
を見ることで説明がつく。
高画質動画を見れば扉の上に赤いランプのようなもの(宝石)がついているのがわかる。
そして小説を読むことで他にも青、黄の宝石のついた扉があることがわかる。
その三つの扉は全て緑色と明記されている。
「赤い扉」ではなく「赤の扉」という表現に突っ込みが入ることがあるが、扉自体は赤くないのだからこの場合「赤い扉」という表現の方が不適切であろう。
全て緑色で、上についている宝石の色が違うだけの三つの扉があったら扉の色ではなく宝石の色で識別するのが自然な方法なはずだ。
2 選ぶ
次に、「選ぶ」という言葉についてだが
「選ぶ」という単語をGoogle検索するとトップに
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1.[選・択]二つ以上のものの中から、目的にかなうものをえりわけ、また、とり出す。「ネクタイを―」
とでる。
上記のように小説では三つの扉があったと明記されているので不適切な表現とは言いがたい。
なぜなら三は二以上だからだ。
しかしゲームオープニングでは一つしかないという人も入るだろう。
一度じっくりと件の台詞のシーンをじっくりと見てほしい。
このオープニングは実写映像と3DCGとを組み合わせて作られている。
「とにかく入ってみようぜぇ」のすぐ後の実写から3DCGに切り替わるシーンである。
越前が入っていく扉の前の穴と同じような穴が左右に一つづつ計三つ見えないだろうか?
(画面の明るさを上げて見てほしい)
これはそれぞれ越前、ダニー、グレッグが入っていく穴であり奥にある扉を開け、それぞれ個別のアイテムを手に入れることになっている。
当然ロケ地である友ヶ島には赤の扉はないので3DCGにより穴の中に赤の扉と魔銃クリムゾンがあったことを表現している訳である。
小説でも実体としての扉はなかったと明記されている。
※あの穴は窓という意見もあるが、「デスクリムゾン」においては扉へと繋がる穴として設定されているためそちらに従う。
ここで参考にさせていただいた公式小説「フリーズ!ーデスクリムゾン・レゾナンスー」はエコール真鍋社長が自ら執筆している。
読み物としても非常に面白く、クリムゾナー(デスクリムゾンファン)ならば更に楽しめる。
原作ゲームでは語られなかった設定を補完したり、原作との相違点を探したりと読んでいて退屈しないはずだ。
無料公開されているのでこれを機に読んでもらえたら嬉しく思う。