ポストモダンなブログ

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YIIK: ポストモダンRPG 明かされなかった謎2

 

 

 

人を退屈させる秘訣は、すべてを語ることである。

 

 

哲学者ヴォルテールの名言とされる言葉だ。

この言葉が真実であれば間違いなくYIIK: ポストモダンRPGは退屈なゲームではない。

語られなかったことがあまりにも多いからだ。

そんな謎を今回も紐解いていこう

 

 

電話の声

物語の始まりを告げ、最後まで謎のままの存在

 

正体不明、目的不明

事あるごとにかかってきてはアレックスとプレイヤーを悩ませる。

アレックスの過去について具体的なことを知っている

 

 

正体の仮説

かつてのマイケル説

アレックスとの昔の話を知っていたり意味深な台詞から

 

 

パラレルワールドのアレックス説

マイケルがOnismについて、パラレルワールドの自分自身とネットを介してコンタクトをとることで始めたと語ったことから、この世界では、何らかの方法でパラレルワールドと通信することが可能だということから生まれた仮説。

 

 

パンダ説

君の子供の頃からの親友という言葉から考えられた説。

パンダは下記のように意味深なセリフがあったり、存在が謎すぎたりと、何かありそうなキャラなので、突拍子もないわけではない。

 

 

 

※上記の「ルージング・マイ・リリジョン」は実在する

R.E.M.の楽曲「ルージング・マイ・レリジョン」が元ネタ、もしくは表記揺れと思われる。

作中で言われるような悪い子になるような感じの歌詞ではないと思ったが感じかたは人それぞれなので判断は各人に委ねる。

 

この曲については書かなければならないことがあるのでいつか記事にするつもりだ。

 

 

 

 

パンダ

アレックスの相棒のパンダのぬいぐるみ

アイテムとしては、スイッチを押したり、仕掛けを解除するのに使う。

ぬいぐるみだが、普通に喋りアレックスにアドバイスや説教をするのだが魔術的リアリズムのようにアレックスはそれを当然の事として受け入れている。

ストーリーのラストでは、アレックスの求めを拒否し、ソウルスペースの彼方へ去ってゆく

おそらく、アレックスの成長を促すというか象徴するイベントだと思う。

ハリーポッターでいうヘドウィグの死に相当するもの

(ハリーが庇護から離れ、大人になっていくという暗喩)

 

電話の声について意味深な発言をしたり、少々怪しいところがあるキャラクターだった

 

 

アメリカではぬいぐるみと一緒に寝る大人は結構いるらしい

 

 

 

ミスティカルアルティマLPレジェンドのジャケットがこの世界にある理由

有耶無耶にされてしまったが、冷静に考えると謎のままである。

エッセンシアのエンティティに導かれたアレックスは電波塔でLPレジェンドのレコードジャケットを見つけ、紆余曲折を経てレコード本体を入手する。

しかし、ジャケットが電波塔にあった理由は一切語られなかった。

 

以上のように語られなかったが、自分なりに考察してみる。

考察

ラストシーンでエッセンシアにより、全てはアレックスを誘導し、プロトアレックスを倒させるための嘘だったことが本人の口から語られた。

つまりサミー誘拐事件をエサにアレックスを釣り、、世界崩壊後ソウルスペース経由で自身の元に来ることまで計画の内だったということになる。

だとするならばLPレジェンド絡みも当然、エッセンシアの計画ということになる。

 

それを踏まえると、エッセンシアがヴェラのマインドダンジョンに侵入し、LPレジェンドのジャケットを持ち帰り電波塔に置いたということだろうか?

無理矢理な解釈に思えるが、アレックスもヴェラやエッセンシアのマインドダンジョンからアイテムを持ち帰ることができるため侵入方法などを無視すれば不可能ではないだろう。

 

 

 

LPレジェンドの男声

ヴェラのアルバムであるミスティカル・アルティマLPレジェンド収録の「A Distant Voice(chance traveler)」は、当然、ヴェラが歌っている。

(ヴェラの声優と歌っている方は別人ではあるが設定としてはヴェラの歌)

しかし、「A Distant Voice」を聴き終えた後マイケルがこんなセリフを言う

これに関しては聴いてもらえないとわからないが、男声はどこにも曲のなかに入っているようには聞こえない。

筆者は聞き分けが不得手なので間違っている可能性はあるが、フルで何回聴いても男声には聴こえないのだ。

作中ではここで突っ込みが入るだけでこれ以降は話題にもあがらなかったネタだが気になったのでここに書いた。

 

 

余談

YIIK: ポストモダンRPGアメリカで制作され、アメリカを舞台にしたゲームであり、メインターゲットはアメリカ人のはずだが、「A Distant Voice(ChanceTraveler)」は日本語で歌われている。

このゲームは日本語にローカライズされてはいるが、それは文字に対してだけであり音声は英語のままである。

すると当然この曲も原作(英語版)のままだろう。

つまり、アメリカのプレイヤーがプレイしていると唐突に日本語の曲が流れたということになる。

まさか、一般のアメリカ人が日本語の歌を聴いて理解できるわけがないだろう

今まで普通に英語を話していたヴェラがいきなり日本語で歌い始めたのだからアメリカ人プレイヤーにとっては青天の霹靂であり、その驚きは想像するに余りある。

ヴェラは国籍を聞かれて怒っているシーンがあった

人種や国籍についてはデリケートな話題なので言いたくなかったのだろうが、まさか日本人だったりするのだろうか?

ヴェラはパラレルワールドから来たので出身国も我々の知っている国ではなくパラレルワールド固有の国なのかもしれないが

 

 

 

駅の公衆電話(セーブポイント)

アレックス一行がミスティカル・アルティマLPレジェンドを探す最中に立ち寄る駅のシーンである。

ここではイベントで勝手に進んでいくため一切の操作が不可能となっているのだが、何故かセーブポイントが背景に設置されているのである。

本編ではここに戻ってくることはないし、サブクエストでも訪れることはない。

ということは、没となったエリアなのだろうか?

 

 

番外編

謎というか、個人的に元ネタがわからなかったシーン

 

その1

サミーを探すために洞窟に入ったアレックスが遭遇した幽霊にかけた言葉

 

なんで前に進まないんだ?

 

アレックスはこの時、映画のセリフみたいだと言っていたが、なんの映画から持ってきたセリフだろうか?

スターウォーズとかターミネーターとかブレードランナーとか…他にも映画ネタはあるが、このシーンは元ネタがわからない

 

 

その2

工場内でサミーがいたところに落ちていたknnのマイク

なんの意図があっておいてあったのだろうか?

 

 

 

あとがき

 

やはり謎の多いゲームである。

今回紹介した以外にも気になるシーンがいくつかあるのでもしかしたらまた記事にするかもしれない