前回に引き続き、YIIK: ポストモダンRPGを彩る個性豊かなキャラクターを紹介していこうと思う。
今回紹介するのは、アレックスを愛し、アレックスに愛されたアンドロイドである。
キャラクター紹介 エッセンシア2000
1 来歴
1996年にウラジミラテサールによって作られ、アレックスの世界へとやって来た。
ヴェラやサミーのパラレルバージョンである
全パラレルワールドに存在する全次元同時存在型アンドロイド
同時に全てのパラレルワールドの自分自身と情報を共有しているため知識量も多く、世界の根幹に関わることも知っている。
目的は、世界の崩壊による魂の消滅を防ぐこと
パーティー内でも強力なキャラクターではあるが、それでもなお世界の破壊者には及ばないらしく、アレックスたちにソウルスペースへの移行によって完全消滅を防ぐプランを提案した。
しかし、アレックスの説得により世界崩壊に立ち向かうことに同意した。
2 容姿
緑色の髪に緑の服
関節パーツが露出しているためアンドロイドとわかりやすい。
胸内部に兵装を格納している。
アンドロイドだけあって基本的に無表情
だが、戦闘終了画面ではすごくいい笑顔でピースサインまで見せてくれる。
アイテム使用時も笑顔
3 性格
アンドロイドではあるが、天然(人間)の意識をもつ。
つまり、AIではない。
アレックスを信じ、サポートする。
例え、あまりにも無謀で不可能とも思える挑戦にも力を貸してくれる。
シリアスばかりでなくジョークも言える
※調べたところ90年代に流行した言葉のようである。
舞台が99年のこのゲームにおいては完璧にマッチしており、翻訳の質の高さを伺える。
原語では「チョベリグ」ではない、というか日本だけの言葉であり、完全に意訳だろう。
4 戦闘
かなり優秀
仲間内で唯一エンティティにダメージを与え、撃破することができる
※ヴェラのバニッシュは亜空転送のような技で、マインドダンジョンに飛ばすだけで倒しているわけではない。
※エンティティは宇宙を内包する的な超次元の存在でかなり危険な敵
その他の敵に対しても強い。
他のキャラクターは大体がqte必須で失敗するとろくなダメージを与えられないが、エッセンシアはマシンガン、ミサイルランチャーという技を持ちqte無しで大ダメージかつ全体攻撃ができるのだ。
これは、ストーリー展開上アレックスと二人で進むシーンがあるので意図的に強くされていると思われる。
攻撃の際にはENというHPとPPを統合させたゲージを消費する。
ハンバーガーなど、通常の回復アイテムは受け付けず、乾電池という専用の回復アイテムが必要。
おわりに
精神は人間というだけのことはあり、所々で見せるチャーミングな表情も魅力の一つだろう。
アンドロイド繋がりか、やたらとターミネーターパロディが多くて面白い。
勝利時のT-800パロディや
無表情ダッシュ
T-1000
エッセンシア2000
エンドスケルトン露出
T-800
エッセンシア2000
など、小ネタでも楽しませてくれる愉快なキャラクターである。
あるときはシリアスに、またあるときはコミカルに最期までアレックスを助け、導いてくれる頼もしい存在だった。
総評すると、美しい外見を持ち、主人公を助け、全てを受け入れるという、理想を具現化したようなキャラクターである。
是非とも近くにいてくれたらいいなと思えるような素敵なキャラクターなのであった。